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2023.12.01

すばる会計所属税理士の特別コラム ー「認定賞与㊥」ー

Back...認定賞与㊤ 認定賞与とは 売上代金をⒶ友人との飲食代に充てたケースへ戻る


★認定賞与㊥ 当該ケースが「売上代金の返還」となった場合★

 認定賞与㊤に記載のⒶケース(代表者が会社の売上を帳簿に記載せず、友人との飲食代に充てた場合)が、「売上代金の返還」となれば代表者に対する貸付金となり、利息を付して返済することになります。この場合、法人税の修正申告には、除外した売上代金だけではなく、売上代金(貸付金)に対応する利息相当額(認定利息)を収入として法人税の所得に加算する必要があります。が、認定賞与でないため源泉所得税の納付の必要はありませんので、トータルでの税額が一般的には低くなります。

ただし、貸付金とする場合は即時の返済、若しくは短期間(概ね3年以内)での返済計画書の提出を求められ、返済可能な計画であり、かつ計画通り返済が進んでいるか、税務当局に見守られることになります。これはかなり嫌な気もしますが・・・

 除外金額の総額にもよりますが、税務当局から認定賞与との指摘があった場合、源泉所得税は必要ですが、除外金額の総額を会社に返済することを考えると、認定賞与での修正に応じた方が代表者個人の財布は楽になります。

 ただし、税務調査は認定賞与で終結したとしても、前述のように第三者のオーナー等、法人側から損害賠償を別途求められることもあります。


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